イースター島 火災原因は野焼きか 世界遺産ラノララク山の周辺が最も大きな被害
イースター島(Easter Island:南太平洋のチリ領)の有名なモアイ(Moai)像の一部が森林火災で被災した。当局が6日、発表した。
文化・芸術・遺産省のカロリナ・ペレ(Carolina Perez)文化遺産担当次官はツイッターで、60ヘクタールの森林が燃え、モアイ像の一部も被災したと投稿した。
ペレ氏によると、チリ西岸から約3500キロ離れたイースター島では3日以降、100ヘクタールの森林が燃え、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているラノララク(Rano Raraku)山の周辺が最も大きな被害を受けたという。この地域には推定数百体のモアイ像と、その材料を採取する石切り場がある。
イースター島のペドロ・エドムンズ(Pedro Edmunds)首長は地元メディアに対し、「火災の被害は取り返しがつかない」と語った。
被害の全容はまだ分かっていない。
イースター島は、新型コロナウイルス対策として2年間停止していた観光客の受け入れを8月5日に再開したばかりだった。(AFP202210071640)
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南太平洋上に浮かぶ南米チリのイースター島で4日から5日にかけて草原火災が発生し、多数のモアイ像が「修復不可能な」損傷を受けた。地元当局が発表した。火災原因は家畜放牧のための野焼きとみられる。
火災があったのは島東部のラノララク火山一帯で、約60ヘクタールに延焼。一帯には地中に埋まっているものも含めて386基のモアイ像が点在しているが、相当数に高熱によるひびが入るなどの被害が出ているという。
ボリッチ大統領は7日、「火は消し止められたが、人類の文化遺産が修復不可能な打撃を被った」と強調。「この件ではいくつかの組織的な野焼きがあり、制御できぬほど燃え広がった。こんなことを許してはならない」と怒りをあらわにした。(時事2022100807)
報道・動画・SNS
イースター島で森林火災、モアイ像も被災
イースター島では10月3日以降、100ヘクタールの森林が燃え、ユネスコの世界遺産に登録されているラノララク山の周辺が最も大きな被害を受けたという。この地域には推定数百体のモアイ像などがある。10月5日撮影・提供。 pic.twitter.com/rC4g3Q5O6h
— AFPBB News (@afpbbcom) October 8, 2022
Forest fires spread across Chile’s Easter Island causing damage to sacred Moai statues and affected an area of 60 hectares, authorities said | Read more: https://t.co/DoIaJJUmu7 pic.twitter.com/LnXq71AWXA
— RTÉ News (@rtenews) October 7, 2022