ギリシャ 乗客を乗せた列車と貨物列車が衝突 これまでに26人が死亡 85人以上が負傷
ギリシャで列車事故
火曜日の夜、真夜中直前に(現地2月28日深夜。日本時間3月1日朝)ギリシャ中部のラリッサ市近くのテンピで、350 人以上を乗せた旅客列車が貨物列車と衝突し、少なくとも 26 人が死亡し、85 人以上が負傷した、とギリシャ消防局は述べました。
「バンという音が聞こえた…(電車の)車両が回転し始め、なんとか脱出したときに横向きになった」と、ある男性乗客はギリシャの公共放送局ERTに語りました。
「炎上は悪夢のような 10 秒でした。煙でほとんど何も見えませんでした」と別の乗客は言いました。
復旧作業が進行中であり、死者数は増加すると予想されている、とギリシャ消防局は述べています。
列車は首都アテネからテッサロニキへと移動していました。テッサロニキは、祭りと活気に満ちた文化生活で有名なギリシャの都市です。
ギリシャ国営公共放送局ERTの映像には、倒壊した車両から濃い煙が噴出している様子が映し出されていました。
テレビで放映されたブリーフィングで、ギリシャ消防局のスポークスマンであるヴァシリス・ヴァルタコギアニスは、旅客列車は350人を運んでいたとコメントしました。
同氏は、17 台の車両と 40 台の救急車を備えた少なくとも 150 人の消防士が救助活動に関与していると付け加えました。
ギリシャの鉄道会社であるヘレニック・トレインはプレスリリースで、「2つの列車の間で正面衝突があった。貨物列車と、アテネからテッサロニキに向けて出発した列車IC 62だ」と発表しました。
当局は、何が衝突につながったのかはまだはっきりしていないとコメントしています。
報道
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ギリシャ 列車どうしが正面衝突 26人死亡 85人がけが
日本時間の3月1日朝、ギリシャ中部で乗客を乗せた列車と貨物列車が正面衝突し、26人が死亡、85人がけがをしました。
ギリシャのメディアによりますと、日本時間の3月1日、現地で2月28日の深夜、ギリシャの首都アテネから北に200キロほど離れた中部の町、テンピで、乗客を乗せた列車と貨物列車が衝突しました。
消防当局によりますと、この事故でこれまでに26人が死亡し、85人がけがをしたということで、現場では消防隊が車両に取り残された人がいないか確認を続けているということです。
現地のメディアは、鉄道会社の発表として、旅客列車にはおよそ350人が乗っていて、首都アテネから北部のテッサロニキに向かっていたと伝えています。
事故現場で撮影された映像では、列車の車両が横転したり、線路から大きく外れ傾くなどしたりしている様子や白い煙が上がっている状況が確認できます。
また、現場付近には、消防の車両など多くの車が集まっていて、ライトを持った人が作業をするような様子も分かります。
外務省によりますと、今のところこの事故に日本人が巻き込まれたという情報はないということで、引き続き確認を進めています。
NHK202303011214
動画
At least 26 dead, more than 85 injured after trains collide in Greece | Train collision in Greece
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