インドの列車事故 オディシャ州の事故後、280人以上が死亡
update 6月4日
現地当局は3日、暫定的な調査報告とした上で、列車用信号機の動作不具合が事故となった可能性があるとの見解を明らかにした。
現地メディアは、東部西ベンガル州から南部タミルナド州に向かう旅客列車が誤った線路に進入後に貨物列車と衝突して脱線、脱線した旅客列車が、西ベンガル州方面に向かっていた対向の列車と衝突したとみられると報じている。
インド鉄道当局はこれまでに少なくとも288人の死亡を確認、およそ800人が負傷と発表している。一部では、負傷者は1千人を超えていると報じているメディアもある。
インド鉄道当局の報道官によると、現時点での暫定的な調査報告として、信号機の動作に不具合があり、列車が誤った路線を進行、事故につながった可能性があるとの見方を示した。
また、現地メディアは、事故が発生した路線には、列車同士の衝突防止装置が設置されていなかったと報じており、鉄道当局が慎重に事故原因を調査しているという。
モディ首相は3日、事故現場を訪れ、救助活動などを視察、負傷者が搬送された病院を訪問した。
首相は記者団に、「政府は、被害にあった人々に最大限の支援をするつもりだ」とし、「事故に責任がある者を厳しく処罰する」とコメントした。
インドの鉄道では、設備の老朽化や不十分な整備が原因とみられる事故が頻発しており、安価な庶民の足として欠かせない重要なインフラだが、広大な国土を走る長い路線への安全対策は進んでいない。
同国で、今世紀に入り、最悪となった今回の列車衝突事故の救助活動には、インド国軍も投入された。
バイシュナブ鉄道相は、死者には補償金として100万ルピー(約170万円)、重傷者には20万ルピーを支払うとツイッターで表明した。
By Akira.Sakuma, unavailable press
Updateed 09:19 AM EDT,Sun June 4,2023
インド列車衝突事故、死者300人に迫る
インド東部オリッサ州バーレーシュワルで2日夜、複数の列車が絡む衝突事故があり、ここまで288人の死亡が確認された。負傷者は1000人を超えている。
救助隊員が生存者の捜索を急いでいるが、多くの人が転覆した車両に閉じ込められているとみられる中、死者数はさらに増えることが予想される。
オリッサ州の消防幹部は、地元メディアの取材に答え「今後生存者が救出される見込みはあまりない」と述べた。
衝突の原因は現時点で不明。鉄道相は3日、記者団に対し事故に関する「ハイレベルの捜査」を命じたことを明らかにした。
現場からの動画や写真には、数十人の遺体が破損した鉄道車両のそばに置かれる様子が捉えられている。客車の中には乗客の所持品が散らばり、窓ガラスも砕けている。
今回の衝突は、近年のインドの鉄道事故でも最悪の部類に入る。
▶ インド列車衝突事故、死者300人に迫る CNN 20230603 1805
当局によると、インド東部のオディシャ州での複数の列車の衝突で、少なくとも288人が死亡し、900人が負傷
200台以上の救急車がバラソール地区の現場に送られたと、オディシャ州のプラディープ・イエナ首席秘書官は述べました。
事故が起きた旅客列車の編成のひとつは、金曜日遅くに隣接する線路で別の旅客列車に衝突する前に脱線したと考えられています。
これは今世紀インドで最悪の列車事故です。当局は、死者数はさらに増加すると予想されているとしています。
インド鉄道は、関係する2つの列車は、コロマンデルエクスプレスとハウラスーパーファストエクスプレスであると述べました。
オディシャ州消防局のスダンシュ・サランギ局長は、死者数は288人だったとコメントしています。
イエナ氏は以前、さらに100人以上の医師が動員されたと述べた。
インドのナレンドラ・モディ首相は、事件に心を痛めており、遺族に思いを寄せていると発表しました。
「事故現場で救助活動が進行中であり、影響を受けた人々に可能な限りの支援が行われています」と彼はツイートしました。
一方、アミット・シャー内務大臣は、この事件を「深く憂慮している」と表明しました。
ある男性の生存者は、「事故が起こったとき、10人から15人が私に倒れ込み、すべてが混乱しました。私は山の一番下にいました。手と首の後ろに怪我をしました。私が列車の車両から出てきたとき、誰かが手を失い、誰かが足を失い、誰かの顔が歪んでいるのを見ました」とインドのANI通信社に語りました。
州では服喪が発表されました。
シャリマー-チェンナイコロマンデルエクスプレスからのいくつかの車両は、現地時間の19:00(13:30 GMT)頃に脱線し、そのうちの複数車両が反対の線路にまで押し出されたと推定されています。
別の列車、イェスヴァントプルからハウラに向かうハウラ特急は、横転した車両に衝突したと考えられています。
インド当局は、現場で停車していた貨物列車も事件に関与したとしていますが、それ以上の情報は発表されていません。
生き残った乗客の何人かが事故車両に閉じ込められた人々を救助するため、懸命に活動している姿がありました。
地元のバス会社も負傷した乗客の輸送を支援していました。
インドには世界最大の鉄道網の1つがあり、歴代の政府がインフラを改善するために数億ドルを投資しているにもかかわらず、事故は頻繁に発生していると、BBC南アジア地域編集者のアンバラサンエティラジャンは述べています。
過去のインドで最悪の列車災害は1981年で、ビハール州のサイクロン中に混雑した旅客列車が線路から川に吹き飛ばされ、少なくとも800人が死亡しています。
BBC News India train crash: More than 280 dead after Odisha incident
インド東部で旅客列車などが衝突、200人以上死亡
インド東部オディシャ州で2日、複数の列車がからむ衝突事故があり、少なくとも207人が死亡、900人がけがをした。
この事故では2日夜に旅客列車が脱線し、隣の線路を走っていた別の旅客列車に衝突したとみられている。
21世紀に入ってからインドで起きた最悪の列車事故となった。当局は、死者はさらに増えるとみている。
オディシャ州のスダンシュ・サランギ消防局長は、これまでに207人の遺体を収容したと述べた。
同州のプラディープ・ジェナ知事は、救急車200台以上がバラソール地区の現場にが向かったほか、100人以上の医師が追加派遣されていると説明している。
インドのナレンドラ・モディ首相は、事故に悲しみ動揺していると述べ、遺族に追悼の意を表した。
「事故現場では救助活動が行われており、影響を受けた人には可能な限りの支援が与えられる」と、モディ首相はツイートした。
インド鉄道によると、衝突したのは「コロマンデル急行」と「ハウラ・スーパーファスト急行」。
午後7時ごろ、シャリマル・チェンナイ間を走るコロマンデル急行の数車両が脱線し、反対側の線路まで到達したとみられる。
その後、イェスワンスプールからハウラに向かっていたハウラ・スーパーファスト急行が、脱線後に横転した車両に衝突したと考えられている。
当局によると、さらに現場に停車していた貨物列車も衝突に巻き込まれたという。それ以上の詳細は発表されていない。
ある男性は、「事故が起ると、10~15人が私の上に落ちて来て、何もかもめちゃちゃになった。私は人の山の一番下にいた」と話した。
「手と背中、首をけがした。列車のボギー台車から出ると、手を失った人や脚を失った人、顔が崩れてしまった人がいた」と、この男性はインドANI通信に語った。
助かった乗客が、がれきに閉じ込められた人々を助けようとする姿もあった。
地元のバス会社も、けが人の搬送を支援した。
BBCのアンバラサン・エティラジャン南アジア編集長は、インドは世界最大級の鉄道網を有するが、歴代の政権が数億ドルをインフラ改善につぎ込んでいるにもかかわらず、衝突事故が絶えないのだと指摘した。
インド史上最悪の列車事故は1981年に起こった。ビハール州でのこの事故では、超満員の旅客列車がサイクロンにあおられて脱線し、川に落下。少なくとも800人が亡くなった。
BBC News 20230603 1010
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