気象・災害

初雪・初霜・初冠雪・積雪|北海道の2021寒候年

北海道 2021 寒候年

2020年9月26日 初冠雪の旭岳

 

冬の期間と寒候年

寒候年

初雪は10月、初霜は11月、終雪は4月というように、括りとしては冬の気象としての出来事になり、1年間や年度の単位では期間をまたいでしまうため、冬の期間(シーズン)としての評価ができないという弊害がある。

そこで、他の気象観測の記録とは区別して、前年8月から当年7月31日までの期間として定めたものを寒候年という。

例えば、2021寒候年は、2020年8月1日から2021年7月31日までの期間を示す。つまり、その年の7月末で、寒候年度が次年度となる。

※北海道以外の「国内の冬の便り」はこのページの下部に掲載しています。

 

 

北海道 2021寒候年気象観測記録

2021寒候年(2020・令和2年8月〜2021・令和3年7月)

 

 

北海道の初雪

観測官署
平年初日
平年差
昨年初日
昨年差
本年
(2020年~2021年・令和2年~令和3年) 
最早
 
最晩
 
統計開始
 
稚内 10/18
 16日遅い
11/ 2
1日遅い
11/3 1978
10/ 6
2018
11/14
1939
旭川 10/17
 18日遅い
11/ 6
2日早い
11/ 4 1898
10/ 2
2012
11/18
1889
網走 10/28
7日遅い
11/ 7
3日早い
11/ 4 1954
10/ 7
2012
11/18
1890
札幌 10/28
7日遅い
11/ 7
3日早い
11/ 4 1880
10/ 5
1890
11/20
1877
帯広 11/ 2
2日遅い
11/14
10日早い
11/4 1945
10/11
1892
11/24
1893
釧路 11/ 7
2日遅い
11/25
16日早い
11/9 1923
10/11
1928
12/ 9
1911
室蘭 10/30
 5日遅い
11/ 7
3日早い
11/ 4 1978
10/13
1975
11/23
1924
函館 10/29
6日遅い
11/ 7
3日早い
11/ 4 1878
10/11
1911
11/27
1873

 

 

北海道の初冠雪

観測官署 冠雪
平年初日
平年差
昨年初日
昨年差
本年(2020年・令和2年)
  
稚内 10/ 3
4日遅い
9/20
17日遅い
10/7
旭川 9/25
1日遅い
9/21
5日遅い
9/26
網走 10/13
16日遅い 
10/6
23日遅い
10/29
札幌 10/16
1日早い
11/6
22日早い
10/15
帯広 観測対象なし
釧路 10/15
 14日遅い
11/5
7日早い
1029
室蘭 10/28
7日遅い
11/7
3日早い
11/4
函館 10/25
平年に同じ
11/8
14日早い
10/25

※札幌管区気象台

 

北海道の冠雪の初日を観測する気象官署と観測対象の山岳名

稚内 旭川 網走 札幌 釧路 室蘭 函館
利尻山 旭岳  斜里岳 手稲山 雌阿寒岳 鷲別岳 横津岳

 

 

北海道2021寒候年の記録

札幌 手稲山で初冠雪

15日朝の道内は上空の寒気の影響でこの秋一番の冷え込みになり、峠や山間部では雪が降り、札幌市の手稲山では初冠雪を観測しました。気温の低い状態は16日にかけて続く見込みで、気象台は標高の高い所では積雪などに注意を呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、道内は上空に11月中旬並みの寒気が流れ込んだ影響で各地で冷え込みました。
15日朝の最低気温は阿寒湖畔と上士幌町でマイナス1.7度、標茶町でマイナス1.6度、陸別町でマイナス1.3度などと各地でこの秋一番の冷え込みになりました。
標高の高い峠や山間部では雪となったところもあり、十勝の上士幌町の三国峠では朝早くに雪が降って、道路脇にはうっすらと雪が積もっていました。
峠を訪れた人たちは車を止めて、雪景色を写真におさめていました。
札幌市の20代の男性は「雪が降り寒いですが、峠から見える景色がとてもきれいです。これから冬の季節が楽しみです」と話していました。
また、気象台は札幌市の手稲山で初冠雪を観測したと発表しました。手稲山の初冠雪は平年より1日早く、去年より22日早いということです。
道内は16にかけて気温の低い状態が続く見込みで、15日の日中の最高気温は旭川市で11度、札幌市で13度、帯広市で14度などと予想されています。
気象台は標高の高い所では積雪や路面の凍結に注意を呼びかけています。(NHK 10月15日 11時05分)

 

 

国内の冬の便り

帯広市、観測史上初の「積雪なし」で年越し

帯広市では、積雪が1センチに満たない「積雪なし」での年越しとなりました。札幌管区気象台によりますと、昭和36年(1961年)の統計開始以来、初めてです。

札幌管区気象台によりますと、帯広市にある気象台の敷地内に設置された積雪計では、1日午前6時時点で積雪が0センチとなっています。
帯広市では、例年なら12月は1センチ以上の積雪があり、雪のシーズンが始まってからこれまで最も積雪が遅かったのは昭和58年(1983年)の12月23日でした。
この冬は、昭和36年の統計開始以来、初めて、「積雪なし」での年越しとなりました。
雪が少ない理由について気象台は、「帯広市周辺は先月・12月、冬型の気圧配置が続いたことから低気圧が来ることが少なく、晴れの日が増えたことで雪が降りにくい気候となった。これが積雪がない要因の1つになっているのではないか」と話しています。
また、今後の見通しについては、「まとまった雪が降る見込みは引き続き、この先1週間はない見通しだ。その先については現段階ではわからない」と話しています。(NHK 20210101)

 

滋賀と岐阜の県境にある 伊吹山 で初冠雪

11月4日、彦根地方気象台発表

去年より16日、平年より12日早い

 

兵庫県 氷ノ山で初冠雪

兵庫県にある標高1510メートルの氷ノ山では、4日朝、山頂から標高1000メートルあたりまでうっすらと雪に覆われているのが確認され、地元の養父市にある氷ノ山鉢伏観光協会は初冠雪を発表した

 

東京都で木枯らし1号 平成29年以来3年ぶりに観測

東京の都心では4日午前3時26分に15.8メートルの最大瞬間風速を観測し、気象庁は「東京で木枯らし1号が吹いた」と発表しました。

気象庁は、東京での「木枯らし1号」を発表する期間を10月半ばから11月末までと決めていて、東京での発表は平成29年以来、3年ぶり。

 

宮城県 泉ケ岳で初冠雪

11月4日、仙台市の泉ケ岳で初冠雪を観測したと発表しました。泉ケ岳の初冠雪は、平年より2日早く去年より11日早

 

鳥取県の大山で初冠雪

中国地方の最高峰、鳥取県の大山でも4日朝、初冠雪が観測されました。大山の初冠雪は、例年に比べて3日遅く、去年より11日早くなっています。

 

岩手県 岩手山で初冠雪

盛岡地方気象台は、17日午後1時すぎ、滝沢市と八幡平市、雫石町にまたがる、標高2038メートルの岩手山で、初冠雪を観測したと発表しました。

岩手山の初冠雪は、昨年より8日遅く、平年より4日遅い観測です。

 

山形県 鳥海山で初冠雪

鳥海山(2236メートル)の初冠雪が17日、観測されました。

昨年より11日早く、平年と比べて7日遅い観測です。山形県酒田市八幡総合支所の職員が午前11時45分に確認。

 

石川県 白山で初冠雪

金沢地方気象台は17日、白山(標高2702m)の初冠雪を発表しました。

平年と同じで、昨年より11日早い観測です。

 

新潟県 妙高山で初冠雪

妙高市の妙高山で17日朝、昨年18日早い初冠雪。

 

青森 八甲田山で初冠雪

青森地方気象台は15日午後、八甲田の初冠雪を観測したと発表しました。

平年より2日早く、昨年より21日早い観測です。

「八甲田ロープウェー」によると、青森市の八甲田山系の田茂萢岳付近で、15日朝7時ごろ、山頂公園駅で宿直をしていた従業員から「初雪が降っている」という連絡があったということです。標高1310メートルにある山頂公園駅では、雪が1センチほど積もり、麓からも山頂付近が白くなっているのが見えたということです。

 

札幌管区気象台

気象庁

 

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