気象庁は11日(水)、エルニーニョ監視速報を発表した。ラニーニャ現象が続いているが、今後ラニーニャ現象は終息に向かい、冬の終わりには平常の状態となる可能性が高く(70%)、春はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない、平常の状態が続く可能性が高い(80%)。
⏩️2023年の夏にかけてエルニーニョ発生可能性が50%|気象庁2023年2月10日
ラニーニャ現象は終息へ 冬の終わりから平常の状態となる可能性高い
2022年12月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は-0.7℃で、基準値より低い値だった。
ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の10月の値は-0.8℃で、14か月連続して-0.5℃以下となった(ラニーニャ現象の基準は6か月以上)。
大気海洋結合モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が、今後上昇し、冬の終わりには基準値に近い値になると予測している。
その後、春は基準値に近い値か基準値より高い値で推移すると予測しているが、予測の不確実性は大きい。
以上のことから、今後、ラニーニャ現象は終息に向かい、冬の終わりには平常の状態となる可能性が高く(70 %)、春はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高い(80 %)。
エルニーニョ監視速報(No.364)気象庁
気象庁発表
2022年12月の実況と2023年1月〜2023年7月の見通し
報道発表日
令和5年1月11日
概要
- ラニーニャ現象が続いている。
- 今後、ラニーニャ現象は終息に向かい、冬の終わりには平常の状態となる可能性が高く(70%)、春はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高い(80%)。
本文
12月の太平洋赤道域の海洋と大気の状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、2021年秋からラニーニャ現象が続いています。
今後、ラニーニャ現象は終息に向かい、冬の終わりには平常の状態となる可能性が高く(70%)、春はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高い(80%)と予測しています。
以上を内容とする「エルニーニョ監視速報(No.364)」を本日14時に発表しました。
資料全文
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