【台風19号】42年ぶり台風に命名か 気象庁、来年5月までに判断
東日本の広範囲に被害を出した台風19号について、気象庁は名称を付けるかどうか検討する。
命名されれば「令和元年◯◯台風」となり、◯◯には地名が入ることになる。
台風に命名する場合は被害規模などのほか、「伝承に必要」という基準もあり、この基準に該当するかどうか、来年5月までに判断する。
気象庁は平成16年以降、災害に命名する際の基準を「損壊家屋1千棟以上、浸水1万棟以上」と設定。昨年には「相当の人的被害」という基準も追加した。
今回は既に死者・行方不明者80人以上が確認され、浸水家屋は1万棟を超える可能性がある。
ただ、台風の場合には「後世への伝承の観点から特に名称を定める必要があると認められる場合」という基準もあり、これに該当するか同庁は検討を進める。
地名には、伝承の観点から最も適したとされる顕著な被害が起きた自治体名や河川名が入るため、被災地域が広範囲にわたる今回は検討が難航するとみられる。
台風に命名されれば、昭和52年の「沖永良部(おきのえらぶ)台風」以来で42年ぶり。同庁の規定に沿って応急活動中は「台風19号」の表記を使い、原則的に来年5月までに名称を定める見通し。
平成23年に紀伊半島で88人の犠牲者を出した台風12号は、当時、人的被害の基準がなく命名されなかった。沖永良部台風では人的被害は大きくなかったが、損壊家屋が5千棟を超えた。
(産経新聞:2019/10/16)
令和元年東日本台風|気象庁命名 2020年(令和2年)2月19日
台風は当初、台風番号の基準に基づき令和元年台風第19号と呼ばれていたが、2018年(平成30年)に日本の気象庁が定めた「台風の名称を定める基準」において浸水家屋数が条件に相当する見込みとなったため、1977年(昭和52年)9月の沖永良部台風以来、42年1か月ぶりに命名される見通しとなり、2020年(令和2年)2月19日、気象庁はこの台風について「令和元年東日本台風」と命名した(同年発生した令和元年房総半島台風〈台風15号〉と同時に命名)。
なお、NHKでは気象庁が命名した後も『東日本台風』の名称をあまり使用せず、単に『令和元年の台風19号』として報道することが多い。これは、名称が『東日本大震災』と酷似していることや、台風被災地のうち宮城県と福島県が東日本大震災で甚大な被害を受けた地域であることへの配慮とされている。
気象庁が命名した気象災害と命名の基準
下記をご参照ください
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https://unavailable.jp/typhoon-records/
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https://unavailable.jp/jma-namingprovision/
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