エトナ山噴火 欧州最大の火山
イタリア・シチリア島にある欧州最大の活火山、エトナ山で12月24日に噴火が起き、マグニチュード(M)3.3の地震が発生した。
この影響で同島のカターニア空港は閉鎖された。
カターニアでは、エトナ山から噴煙が高く噴出する様子が観測されている。同空港はツイッターで、「エトナ山の噴火のため、本日(12月24日)午後2時より、カターニアの空域は閉鎖されます」と告知した。
ただ、一部の空域では運航を再開し、1時間に4便の到着を受け入れる予定だとしている。乗客に対しては、空港へ向かう前に航空会社に連絡を取ってほしいと呼びかけた。
イタリア国立地球物理学・火山学研究所によると、エトナ山は比較的頻繁に噴火を繰り返しており、今回は過去1カ月の間に徐々に活動が活発化していた。
側面に新たな噴火口
新しい報道によると、シチリア島の活発で水銀火山のエトナ山は新しい割れ目から新たな噴火を引き起こした。
イタリアの地球物理学火山学研究所(INGV)の一部であるエトナ天文台は、火山で130回の火山性微動を観測、おそらく地殻を貫いて動いているマグマを示していると説明している。
その後の分析で、地震はマグニチュード4.0クラスだったと推定されている。
そして12月24日、溶岩流は火山の南東側の高い割れ目から出始めて、持続的な噴火を起こした。
これまでのところ、側面噴火はどの人口密集地からも離れたところで起きているので、直ちに人々を危険な状態にさらすものではないという。
ワシントンポスト紙によると、登山者も高地から降ろされている。カターニアの空港も閉鎖され、航空機は速やかに降ろされた。
スミソニアン協会の 地球規模の火山活動計画 (GVP)によると、この側面噴火は2013年9月に始まった一連の火山活動の一部のようであるという。
新しい噴火口(New Southeast Crater)に焦点を当てたこれらの噴火は、一般的に危険であることは証明されていませんが、新しい亀裂の出現はイタリアの地球物理学火山学研究所(INGV)によって、詳細な分析と監視が継続されている。
2017年の噴火では BBCのクルーが間近で撮影
イタリア・シチリア島のエトナ山で16日、噴火があった。
近くで撮影していたBBCのスタッフや観光客は、急ぎ岩陰や近くに停めてあった雪上車などに避難したが、現場にいたBBCのレベッカ・モレル科学担当記者によると、約8人が噴石で負傷した。
記者によると、水蒸気と合わさった溶岩流が巨大爆発を起こし、熱い噴石や蒸気をまき散らした。 「大勢が負傷。頭にも。火傷や裂傷やあざ」とモレル記者はツイートした。
ガイドが肩を脱臼した一方で、爆発の近くにいた78歳女性は無事に逃げられたという。
山を駆け下りつつツイートを続けた記者は「BBCチームは全員無事。多少の傷やあざや火傷はしている。でもとても怖かった」と書いた。
現場にいた火山学者は、30年来これほど危険な目に遭ったのは初めてだとモレル記者に話したという。