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タイで45.4℃、インド44.8℃、ベトナム44.2℃、スペイン44℃など4月以降各地で熱波

タイで45.4℃、インド44.8℃、ベトナム44.2℃、スペイン44℃など4月以降各地で熱波

Women labourers take rest under a tree, on a hot summer day near India Gate, in New Delhi, India May 15, 2023. REUTERS

 

4月以降、各地で熱波

ラニーニャ現象の収束から一転、エルニーニョ現象が発生した2023年の今年、夏を前にして世界各地で熱波が報告されている。

 

タイ国内で4月15日、45.4℃を記録

現地の専門家によると、ラオス北部のルアンパバーンでは4月18日に42.7℃を観測している。

タイでは、4月15日、北西部の都市タークで45.4℃を記録した。同国で気温45℃を上回るのは史上初としている。

タイの隣国ミャンマーでは、4月17日、北部サガイン地域の町カレワで、4月としては史上最高の44℃を記録した。

インド気象当局によると、4月18日、同国内の48地点で42℃を超える気温が観測された。同日の最高気温は、東部オリッサ州の44.2℃だった。西部マハラシュトラ州では16日、屋外での式典に集まった人々が熱中症で倒れ、少なくとも13人が死亡する痛ましい出来事が発生していた。北東部トリプラ州と東部の西ベンガル州では4月の第4週に気温が平年を5℃あまり上回ったとして学校が閉鎖された。

 

 

5月に入り、ベトナムで観測史上最高気温

ベトナムでは5月6日、北部のトゥオンズオン県で気温44.2℃を観測した。気候史家のマクシミリアーノ・エレラ氏によると、同国観測史上の最高気温という。

また、ベトナムの隣国、ラオスのアンパバーンでも同じ日に43.5℃を観測、前出のエレラ氏によると、4月に記録したばかりの過去最高気温42.7℃をおよそ1℃上回ったことになる。

ラオスの首都ビエンチャンでは、5月の第2週末、同地の観測史上最高の気温42.5℃に達した。

タイの首都バンコクでは、5月6日、41℃を観測し、歴代観測記録を更新した。バンコクを含め、タイの多くのエリアで3月下旬以降、30℃台後半から40℃台前半の気温が観測されている。

4~5月は、例年、南アジアや東南アジアで最も暑い時期となるものの、観測される最高気温は例年のレベよりも上だ。

 

 

北京で41.1度を記録し6月の最高気温更新 インドでは45℃近くまで上昇した気温でおよそ170人が死亡

中国、北京市で6月22日、6月の気温としては過去60年超で最高の41.1度が記録された。

中国気象当局によると、北京市の22日の気温は、統計が始まった1961年以降、6月としては最も高く、同市北部では41.8度が計測されたという。

上海では5月29日に、36.1℃を観測した。これは、5月の気温として過去100年余りで最高の気温で、これまでの記録35.7℃(複数回観測されており、直近では2018年)を上回った。

中国気象局は6月第3週に今年初めての「熱中症警報」を発令した。平年に比べ2週間早いという。

天津市では、エアコンの需要増によって電力量が昨年比23%上昇した。中国国内では今年、月の最高気温記録が何度か更新されており、エネルギー危機が懸念されている。

インド気象当局によると、東部オディシャ州とジャルカンド州で6月19日、日中の最高気温が44.8度を記録した。北部ウッタルプラデシュ州などでも40度を超える日が続いている。

この猛烈な熱波により、熱中症などで死亡する人が相次ぎ、19日までの数日間で合わせて166人が死亡したとAP通信が報じた。

 

 

スペイン南部で最高気温44度、今夏初の熱波

今夏初の熱波が襲来しているスペインのセビリアやコルドバなど南部地域で、6月26日、最高気温44℃を観測した。

スペイン国立気象局の広報担当者は「過去12年間で6月の熱波発生が3倍に増えている」と述べた。

同国で2011年以降の6月に記録された熱波は6回だったが、2011年以前の35年間では5回だけだったという。今年、イベリア半島の大半に及ぶ季節外れの高温は3月と4月にも発生しており、今回の熱波では、一部地域で「熱波中の屋外労働を禁止する措置」が発出されている。

 

 

日本の気象庁、今年の夏は暑い見通し

日本の気象庁は、6月20日に発表した7月~9月の3か月予報で、「平均気温は、東日本で平年並または高い確率ともに40%、西日本で高い確率50%、沖縄・奄美で高い確率60%」と予想している。

同庁は6月9日、エルニーニョ監視速報(No.369)で、「エルニーニョ現象が4年ぶりに、2023年春に発生」と発表した。さらに「今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。」としている。

日本国内では、4月18日、熊本県水俣市南福寺の観測所で13時53分頃気温30.2℃を観測、今年国内で気温30℃超を観測するのは今年初めてで、また、水俣市で4月に気温が30℃を超えたのは、観測史上初となった。

5月18日、福島県伊達市で13時38分に35.8℃を観測し、今シーズン日本国内で観測された最高気温を更新した。

日本国内の今年初めての「猛暑日」は5月17日で、岐阜県揖斐川の35.1℃。東海地方で5月に「猛暑日」を観測するのは、統計史上初(気象庁)。

今日の最高気温国内10地点と気象関連ニュース|2023年夏

 

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