気象・災害

インドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火 気象庁が津波など日本への影響調査

インドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火 気象庁が津波など日本への影響調査

日本時間2025年6月17日(火)午後6時45分頃、インドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生しました。

気象庁は、気圧波による津波の発生など日本への影響の調査をしています。

今回の噴火で津波が発生した場合、早いところで沖縄県で17日午後10時ごろと予想されています。

気象庁は午後9時現在で、海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないと発表。

気象庁は、影響を引き続き調査中で、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

VAAC(Darwin Volcanic Ash Advisory Centre)によると、気象衛星ひまわり9号からの観測では、噴煙は高度約1万6000mに到達していると推定されています(インドネシア現地気象当局の地上観測では噴煙の高さは1万1600mと推定)。

 

気象庁地震情報「遠地地震に関する情報」19時22分発表

地震検知日時 緯度 経度 マグニチュード 震源の深さ 震央地名
2025/06/17 18:45 南緯08.5度 東経122.8度 M不明 深さ不明 インドネシア付近

 

遠地地震に関する情報

情報名称 震源・震度に関する情報
発表時刻 2025-06-17 19:22:27+09
標題 遠地地震に関する情報
見出し文 17日18時45分ころ、海外で規模の大きな地震がありました。
編集官署名 気象庁本庁
発表官署名 気象庁
公式発表時刻 2025-06-17 19:22:00+09
基点時刻 2025-06-17 19:22:00+09
  1. 発生時刻:2025-06-17 18:45:00+09
  2. 震源:緯度-8.5度、経度122.8度、深さ不明(震源マップ)

 

現地報道・SNS

 

 

 

 

レウォトビ山

レウォトビ山(LewaotobiまたはLeroboleng、インドネシア語表記:Gunung Lewotobi)は、インドネシアのフローレス島東部に位置する活火山で、「レウォトビ・ラキ(男性)」と「レウォトビ・ペルンプアン(女性)」という2つの山頂火口を持つ双子火山。

標高
約1,584メートル

所在地
インドネシア、東ヌサ・トゥンガラ州、フローレス島

火山タイプ
成層火山

分類
活火山(インドネシア火山学機構により監視対象)

1819年(記録最古の噴火)
初めて西洋の記録に登場。

詳細な被害記録は不明ですが、地元住民の間で口承的に大きな噴火として伝えられている。

1921年
爆発的な噴火が記録されており、火山灰の降下と一部農地への影響が報告されている。

1981年
マグマ噴火と推定される中規模の噴火。
火口周辺での立ち入りが禁止された。
被害は軽微で済んだが、避難勧告が出された地域もあった。

2003年
比較的小規模な噴火。
火口からのガス噴出が主で、噴煙は数百メートルに達した。
周辺地域への直接的な被害は少なかったものの、呼吸器系への健康被害を訴える住民もいた。

2023年12月(直近の噴火)
最新の大きな噴火。2023年12月〜2024年初頭にかけて断続的な活動が観測されました。
噴煙は5,000メートル超に達し、航空便に影響。
約1,500人以上が避難。
火砕流は確認されなかったが、降灰が広範囲に渡って農作物に打撃を与えた。
火山性地震が増加し、警戒レベルは「レベル3(Siaga)」に引き上げられた。

 

最近の主な活動状況 2023~2025年

2023年12月〜2024年前半
2023年12月23日から噴火が継続中。西北西側のクラック(約160 m)が白煙を噴出し、マグマ活動や地震が増加。2024年1月1日には火山性地震が顕著に増え、PVMBGは警戒レベルをレベルIII(警戒)に引き上げ、地方政府は写真日間の災害非常警報を発令しました。

2024年1月〜春季
灰色〜灰白色の噴煙が数百メートル〜1.7 kmの高さまで上がり、クレーター周辺で発光も観測されました。警戒レベルは3のまま維持され、住民には数キロ圏内への近づきを警告。

2024年後半
2024年11月4日
噴火により火砕流や溶岩塊が村落に達し、9〜10人が死亡、複数の家屋が焼失。住民約1万6,000人が避難し、7 km圏の立ち退きが命じられました。

11月8日
高さ10 kmの噴煙が観測され、航空便や地域イベントにも影響が出ました。

2025年
3月21日
噴火規模が再び拡大。クレーター上空約700 mの灰柱を噴出、爆発音が数十キロ離れた町まで届き、深部のマグマ活動が明らかに活発化しているとの解析もありました。

5月18〜19日
週末に8回の噴火が発生し、灰柱は3〜5.5 kmの高さに達しました。これを受けPVMBGは警戒レベルを最高のレベルIVに引き上げ、危険範囲は北北西~北東方向に最大7 kmへ拡大されました。

6月17日
再度大規模噴火が発生し、灰柱は10 kmに達したとの報道。航空交通に赤色警報。気象庁が津波リスクの調査を開始。

 

インドネシア・レウォトビ火山で大規模噴火 気象庁が日本への津波の影響などを調査
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