エルニーニョ現象について、気象庁は2023年7月10日14時、2023年6月の実況と2023年7月〜2024年1月の見通しとして「エルニーニョ監視速報(No.370)」を発表しました。
⏩️エルニーニョ現象は今年の冬中続く可能性高い|2023年12月気象庁発表
秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)気象庁発表
エルニーニョ現象について、気象庁は2023年7月10日14時、2023年6月の実況と2023年7月〜2024年1月の見通しとして「エルニーニョ監視速報(No.370)」を発表しました。
今年春から続いているとみられる「エルニーニョ現象」は、今後、秋にかけて続く可能性が高い確率を90%としています。
エルニーニョ監視速報(No.370)
2023年6月の実況と2023年7月〜2024年1月の見通し
報道発表日
令和5年7月10日
概要
- 春からエルニーニョ現象が続いているとみられる。
- 今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。
本文
春に発生したエルニーニョ現象が続いているとみられます。
今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)と予測しています。
以上を内容とする「エルニーニョ監視速報(No.370)」を本日14時に発表しました。
解説
※気象庁資料抜粋
6月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+1.3℃ で、基準値より高い値となった。
太平洋赤道域の海面水温は、ほぼ全域で平年より高く、太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より活発だった。
このような太平洋赤道域の状態は、海洋はエルニーニョ現象の状態となっており、大気にもエルニーニョ現象時の特徴が現れつつあることを示している。
以上から、春からエルニーニョ現象が続いているとみられる。
大気海洋結合モデルは、太平洋赤道域の中部~東部にかけて海洋表層の暖水をさらに強め、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差が大きくなり、予測期間中、基準値より高い値で推移する可能性が高いと予測している。
以上のことから、今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。
資料全文
▶ エルニーニョ監視速報(No.370)について [PDF形式:3.18MB]
エルニーニョ現象が強まるも夏の天候には他の影響も(エルニーニョ監視速報)