地震の概要
気象庁発表
検 知 時 刻:9月6日03時08分(最初に地震を検知した時刻)
発 生 時 刻:9月6日03時07分(地震が発生した時刻)
マグニチュード:6.7(暫定値)
場 所 お よ び 深 さ:胆振(いぶり)地方中東部、深さ37km(暫定値)
発 震 機 構:東北東-西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報)
震 度 :【最大震度7】北海道厚真町(あつまちょう)で震度7、北海道安平町(あびら ちょう)、北海道むかわ町で震度6強、北海道千歳市(ちとせし)、北海道日高 町(ひだかちょう)、北海道平取町(びらとりちょう)、北海道札幌市東区(さっぽ ろしひがしく)で震度6弱を観測したほか、北海道から中部地方の一部にかけ て震度5強〜1を観測しました。
○ 防災上の留意事項
揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがあり ますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な 場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。 地震発生後1週間程度、最大震度7程度の地震に注意してください。
○ 地震活動の状況
今回の地震(M6.7)発生後、10日10時00分現在、震度1以上を観測した地震が164回(最大震 度4が5回、最大震度3が19回、最大震度2が48回、最大震度1が92回)発生しています。 地震活動は当初に比べて徐々に低下してきていますが、依然、今回の地震の震源を含む南北 約30kmの領域で、活発な状態が続いています。
※地震回数は速報値で、後日の調査で変更になることがあります。
○ 気象庁機動調査班(JMA-MOT)による現地調査結果
札幌管区気象台および室蘭地方気象台は、9月6日から「気象庁機動調査班(JMA-MOT)」を派遣し、震度6弱以上を観測した地域を中心に、震度観測点の状況確認およびその周辺の被害 状況調査を実施しています。これらの結果については、気象庁ホームページの「平成30年北海 道胆振東部地震の関連情報」のページに掲載しています。 https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/oshirase/2018/20180906jma_mot.html
○ 9月6日03時07分の地震(M6.7)の長周期地震動に関する観測結果の精査
波形データが入電していなかった観測点の波形データを入手し精査したところ、震度7を観測していた胆振地方中東部の厚真町鹿沼(あつまちょうしかぬま)において長周期地震動階級4を観測していたことがわかりました。
平成30年北海道胆振東部地震」の最大震度別地震回数表
平成30年9月6日03時~9月10日10時、震度1以上
(注)掲載している値は精査により、後日変更する場合があります。
時間帯 |
最大震度別回数 |
震度1以上を 観測した回数 |
備考 |
|||||||||
1 |
2 |
3 |
4 |
5弱 |
5強 |
6弱 |
6強 |
7 |
回数 |
累計 |
||
9/6 03時-24時 |
43 |
26 |
12 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
84 |
84 |
※ |
9/7 00時-24時 |
21 |
8 |
5 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
35 |
119 |
|
9/8 00時-24時 |
10 |
9 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
21 |
140 |
|
9/9 00時-24時 |
13 |
3 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
17 |
157 |
|
9/10 00時-10時 |
5 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
8 |
165 |
※[9/6更新]03時08分頃の地震の最大震度を6強から7へ変更しました。
時間別地震回数
活動の状況(9月10日09時30分現在)
震央分布図
(2018年9月6日00時00分〜10日09時30分、M≧2.0、深さ0~60km)
震央分布図の矩形内の地震活動経過図及び回数積算図
<本資料の利用上の留意点>
・9月9日以降の震源は精査前の震源です。
・9月10日の震源には、自動処理による結果を含みます。
・自動処理による震源には、発破等の地震以外のものや、震源決定時の計算誤差の大きなもの が表示されることがあります。
・個々の震源の位置や規模ではなく、震源の分布具合や活動の盛衰に着目して地震活動の把 握にご利用ください。
内陸及び沿岸で発生した地震の地震回数比較表
マグニチュード3.5以上(2018年9月10日09時30分現在)
※この資料は速報値であり、後日の調査で変更することがあります。
※地震のマグニチュードについては、これまでの最大を示している。
長周期地震動
9月6日 03 時 07 分の地震(M6.7)の長周期地震動に関する観測結果の精査
波形データが入電していなかった観測点の波形データを入手し精査したところ、震度7を観測していた胆振地方中東部の厚真町鹿沼(あつまちょうしかぬ ま)で長周期地震動階級4を観測していたこと等がわかりました。
今回波形データを入手し精査を行った観測点
観測点名 |
読み |
地域名称 |
長周期地震動階級 |
厚真町鹿沼 |
あつまちょうしかぬま |
胆振地方中東部 |
4 |
平取町仁世宇 |
びらとりちょうにせう |
日高地方西部 |
2 |
新ひだか町静内山手町 |
しんひだかちょうしずないやまてちょう |
日高地方中部 |
2 |
新ひだか町静内御園 |
しんひだかちょうしずないみその |
日高地方中部 |
2 |
浦河町潮見 |
うらかわちょうしおみ |
日高地方東部 |
1 |
9月6日 03時07分の地震の長周期地震動階級分布図(精査後)
なお、各観測点の詳細な解析結果については、下記の気象庁ホームページでご確認いただけます。 https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/ltpgm_explain/data/past/20180906030805/index.html
提供:気象庁 地震火山部 平成30年9月10日11時00分 報道発表「平成30年北海道胆振東部地震について(第7報)」資料