気象・災害

気象庁、東北北部・南部と北陸地方では梅雨明けが特定できずと発表|2022年(令和4年)梅雨明け確定値発表一覧

梅雨明け

気象庁

 

東北北部・南部と北陸地方の梅雨明け「特定できない」

気象庁は、今年2022年(令和4年)の東北北部・南部と北陸地方の梅雨明け時期の「速報値」は、いつもの年より2日早く、前年2021年より10日遅い「7月26日ごろ」と発表していました。

9月1日、同庁は、今年春から夏にかけての天候の経過を振り返ったうえで、東北北部・南部と北陸地方の梅雨明けを「特定できない」に見直し、「確定値」として発表しました。

また、九州南部から東北南部にかけての9つの地方のうち、「観測史上最も早い」としていた7つの地方を約1か月遅い7月下旬に変更しました。

気象庁は例年、9月に「確定値」を発表していますが、「速報値」と「確定値」の日付が約1か月も変動するのは、はじめてとのことです。

 

 

夏(6~8月)の天候|気象庁発表

報道発表日

令和4年9月1日

 

概要

 2022年(令和4年)夏(6~8月)の日本の天候は、夏の平均気温は東・西日本と沖縄・奄美でかなり高くなりました。夏の降水量は北日本日本海側と北日本太平洋側でかなり多くなりました。九州から関東甲信地方の梅雨明けの確定値は7月下旬となりました。東北北部・南部と北陸地方では梅雨明けが特定できませんでした。

 

本文

2022年(令和4年)夏(6~8月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 夏の平均気温は東・西日本と沖縄・奄美でかなり高くなりました
    東・西日本と沖縄・奄美では夏を通して暖かい空気に覆われやすかったため気温がかなり高く、西日本では1946年の統計開始以降、1位タイの高温を記録しました。
  • 夏の降水量は北日本日本海側と北日本太平洋側でかなり多くなりました
    8月を中心に繰り返し低気圧や前線の影響を受けた北日本の日本海側と太平洋側では、降水量がかなり多くなりました。
  • 九州から関東甲信地方の梅雨明けの確定値は、7月中旬を中心に上空の寒気や前線、低気圧の影響で曇りや雨の日が多かったため、7月下旬となりました。一方、東北北部・南部と北陸地方では、8月上・中旬も前線や湿った空気の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多かったため梅雨明けが特定できませんでした。

 

 

別紙 概況・統計値等

[pdf id=’62600′]

 

(気象庁発表:2022年9月1日)

 

 

報道

■九州南部の梅雨期間 史上「最短」ではなかった 速報「16日間」→確定「42日間」 「明け」発表後も台風、大雨、線状降水帯予報相次ぐ 気象庁

■関東甲信地方の梅雨明け 1カ月遅く 気象庁が確定値を発表 7月下旬に修正

■四国地方の梅雨明けは7月22日ごろ 気象庁が「確定値」発表 史上最速6月梅雨明け“ならず”【愛媛】

■「史上最早・最短の梅雨明け」は幻に 中国地方は当初より約1か月遅く…これだけの大幅見直しは異例

 

 

梅雨時に大量発生のコバエは新種

梅雨時に大量発生のコバエは新種 森林総研、防除法開発に期待

梅雨明け

森林総合研究所(茨城県つくば市)は15日、静岡県や岐阜県などで梅雨時に大量発生し、衛生上の問題となっているコバエが新種と分かったと発表した。新種として学名が付くことで国内外の研究成果を共有、検索できるようになり、生態解明や効果的な防除方法の開発が期待できるとしている。

新種とされたのは「シズオカコヒゲクロバネキノコバエ」との和名で知られるコバエの一種で、体長2ミリ前後。同研究所によると、1997年ごろから毎年のように大量発生し、問題になっている。

同研究所は静岡、岐阜、福岡の各県でコバエを採集し、メスの触角が短いなどの特徴から新種と確認した。(共同20220915)

 

  • この記事を書いた人

uPw

-気象・災害