気象予報

今年の夏も全国的に暑い 2025年夏の季節予報を気象庁が発表

今年の夏も全国的に暑い 2025年夏の季節予報を気象庁が発表

 

気象庁は2月25日(火)、2025年夏(6月~8月)の天候予想(季節予報・暖候期予報)を発表しました。地球温暖化の影響等により、世界的に大気全体の温度が高く、また、上空の偏西風がユーラシア大陸から日本付近にかけて平年より北を流れやすく、チベット高気圧は平年に比べ北側で強い見込みで、さらに、太平洋高気圧の北への張り出しが強いと予想しています。これらのことから、日本付近は暖かい空気に覆われやすいと発表しました。

 

2025年夏の天候の見通し(6月~8月)

暖かい空気に覆われやすいため、気温は全国的に高いでしょう。(気象庁全国の季節予報

 

地域ごとの今年の夏の天気予想を見る

 

今年の夏の天気

全国 暖候期予報(06月~08月)
2025年02月25日14時00分 気象庁 発表
夏 06月~08月 天候 北・東・西日本では、6月から7月は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。その後は、北日本では天気は数日の周期で変わり、東・西日本では平年と同様に晴れの日が多いでしょう。沖縄・奄美では、5月から6月は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。その後は、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温 平均気温は、北・西日本で高い確率60%、東日本で高い確率70%、沖縄・奄美で高い確率50%です。
今年の夏の天気「全国的に暑い」気象庁2024年夏・暖候期予報
今年の夏の天気「全国的に暑い」気象庁2024年夏・暖候期予報

気象庁は2月20日(火)、2024年夏(6月~8月)の天候予想(季節予報・暖候期予報)を発表しました ...

weathernews.unavailable.jp

 

2025年夏の平均気温・降水量(6月~8月)全国

平均気温
夏(6月~8月)
降水量
夏(6月~8月)
降水量
梅雨の時期※
北日本 日本海側
低10 並30 高60
高い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
東日本 日本海側
低10 並20 高70
高い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
西日本 日本海側
低10 並30 高60
高い見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
沖縄・奄美
低10 並40 高50
高い見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 降水量画像 降水量画像

季節予報は、予測の確からしさに応じて、気温や降水量などを「低い(少ない)、平年並、高い(多い)」となる確率で表しています。
「平年並」がどの程度の値になるのかについては、参考資料(https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/sankou/zenpan6.html)をご覧ください。
文章による解説については、確率の大きさに応じた言葉で表現しています。詳しくは本資料末尾の「参考(確率予報の解説)」をご覧ください。

 

予想される海洋と大気の特徴

  • 地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高いでしょう。
  • ベンガル湾付近からフィリピンの東方海上にかけて海面水温が高いでしょう。このため、積乱雲の発生は東南アジア付近からフィリピンの北東海上にかけて多いでしょう。
  • これらの影響により、上空の偏西風はユーラシア大陸から日本付近にかけて平年より北を流れやすく、チベット高気圧は平年に比べ北側で強いでしょう。また、太平洋高気圧の北への張り出しが強いでしょう。
  • これらのことから、日本付近は暖かい空気に覆われやすいでしょう。また、梅雨前線の活動が活発となる時期があるでしょう。
予想される海洋と大気の特徴
数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴

 

近年の夏の特徴

期間 北日本 気温平年差℃ 東日本 気温平年差℃ 西日本 気温平年差℃ 沖縄・奄美 気温平年差℃ 夏の天候の特徴
2015 +0.2(平年並) -0.1(平年並) -0.8(低い) +0.4(高い) 西日本で低温・多雨・日照不足、沖縄・奄美は高温
2016 +0.4(平年並) +0.2(平年並) +0.5(高い) +0.8(かなり高い) 全国的に多照、西日本と沖縄・奄美で高温、北日本太平洋側は記録的な多雨
2017 0.0(平年並) +0.2(平年並) +0.4(高い) +0.5(高い) 西日本と沖縄・奄美は高温、平成29年7月九州北部豪雨、8月は北・東日本太平洋側で天候不順
2018 +0.2(平年並) +1.3(かなり高い) +0.9(かなり高い) -0.2(低い) 平成30年7月豪雨により西日本を中心に記録的な大雨、東・西日本で記録的な高温 国内最高気温記録更新
2019 +0.4(平年並) +0.1(平年並) -0.2(低い) 0.0(平年並) 梅雨前線の北上が遅れ多くの地域で梅雨明け遅れる、西日本を中心にたびたび大雨、沖縄・奄美では多雨寡照
2020 +0.8(高い) +0.7(高い) +0.4(高い) +0.6(かなり高い) 令和2年7月豪雨、全国的に高温・多雨、国内最高気温記録(1位タイ)
2021 +1.4(かなり高い) +0.4(高い) +0.1(平年並) 0.0(平年並) 北日本で顕著な高温・少雨・多照、東日本太平洋側と西日本で記録的な大雨
2022 +0.9(高い) +0.9(かなり高い) +0.9(かなり高い) +0.6(かなり高い) 東・西日本と沖縄・奄美で顕著な高温、北・東日本で多雨、西日本で少雨多照
2023 +3.0(かなり高い) +1.7(かなり高い) +0.9(かなり高い) +0.1(平年並) 北・東・西日本で記録的な高温、北日本の記録的な高温には周辺海域での海水温の顕著な高温も影響
2024 +2.3(かなり高い) +1.7(かなり高い) +1.4(かなり高い) +0.9(かなり高い) 全国的に顕著な高温で、特に東・西日本と沖縄・奄美では記録的

 

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