米クリスマス寒波 国土の3分の2に警報
北米の大寒波、街は「戦場のよう」 NY州バッファローで死者27人
北米を襲った大寒波で、米ニューヨーク州バッファローが甚大な被害を受けている。キャシー・ホークル・ニューヨーク州知事は26日、街がまるで戦場のようだと述べた。
バッファローでは26日までに、大寒波に関連した死者が27人確認されている。
ニューヨーク州のホークル知事は、22日から「母なる自然との闘いが続いており、自然があらゆるものを我々に打ちつけている」と述べた。
この寒波では、カナダからアメリカとメキシコの国境までの広い範囲が吹雪に見舞われている。死者はこれまでに少なくとも56人に上っている。
特にニューヨーク州北部のバッファロー周辺が最も甚大な被害を受けている。
バッファロー出身のホークル知事は「(まるで)戦場に行くようだ。道路脇に残された車両に衝撃を受けている」と話した。
そして、多くの緊急車両が被害の最も大きな地域に到達できず、住民は雪で動けなくなっているとし、住民が「命にかかわる状況」に直面していると述べた。
ホークル知事はこの日、ジョー・バイデン米大統領と話をした。バイデン氏はニューヨーク州を支援するために「連邦政府が全力で」対応すると述べたという。
2歳から6歳の子どもがいる家族は、クリスマスの日の早朝に救助されるまで11時間、車の中で助けを待ち続けたという。
「実際のところ、ただただ絶望的な状況だった」と、父親のジラ・サンティアゴさんは米CBSニュースに語った。車のエンジンをかけ続けることでなんとか暖をとり、子どもたちとゲームをすることで苦痛を感じないようにしていたという。
雪が解け始めれば、雪だまりに閉じ込められた車の発見につながり、遠隔地の住宅へのアクセスも可能になる。今後さらに多くの犠牲者が見つかることが予想される。
広範囲で停電や交通の乱れ
気圧が急低下して大雪と強風をもたらす「爆弾低気圧」によって、全米で多くの人が足止めされた。
予報ではこの冬の嵐は今後数日で弱まる見通しだが、必要な場合を除いて移動は避けるよう引き続き呼びかけられている。
先週末には推定25万もの一般家庭や企業で停電が発生したが、電力は徐々に復旧している。
死者はヴァーモント、オハイオ、ミズーリ、ウィスコンシン、カンザス、コロラドの各州でも報告された。
モンタナ州では気温が摂氏マイナス45度にまで落ち込んだ。
フロリダ州南部ではイグアナが凍りつき、木から落下した。
カナダではオンタリオ州とケベック州が冬の嵐に襲われた。
カナダ西部ブリティッシュ・コロンビア州メリット近郊では、凍結した道路でバスが横転し、4人が死亡した。(BBC202212271214)
米中部から東部に記録的寒波、死者22人
米中部から東部にかけての広い地域が記録的な寒波や吹雪に見舞われ、22日から24日までに7州で少なくとも計22人が死亡した。
ニューヨーク州エリー郡のバファロー地区では23日から24日にかけ、一部で60センチを超える積雪と風速26メートルを超える暴風が観測された。郡当局は、吹雪が少なくとも25日朝まで続くとして警戒を呼び掛けた。
同郡では車での外出を控えるよう警告が出たが、23日夜から24日朝にかけて一時、500台前後の車が立ち往生した。救助に向かった緊急車両まで立ち往生した例もあるという。24日には州兵が出動して、救出作業や医療従事者の出勤を支援した。
バファロー地区のキリスト教会には、クリスマスのミサをインターネット配信で行うよう指示が出た。
24日朝の気温はニューヨーク市で零下13度、体感温度が零下22度。首都ワシントンでも気温が零下11度、体感温度が零下16度と、各地で命に危険が及ぶほどの寒さが続いた。フィラデルフィアとピッツバーグは観測史上、最も寒いクリスマスイブとなった。
交通死亡事故や凍死とみられる例も相次ぎ、オハイオ州では8人、ニューヨーク州エリー郡とカンザス州、ケンタッキー州でそれぞれ3人など、計22人の死者が報告されている。
寒波の影響による停電は、24日夜の時点で全米31万5782世帯に及んだ。大手電力会社は電力需給のひっ迫で計画停電を実施する可能性が高いとして、利用者らに節電を呼び掛けている。
空の便は23日に5000本あまりが欠航、数千本に遅れが出た。24日も3300本あまりが欠航となり、25日も800本あまりの欠航が決まっている。(CNN202212251435)
米 記録的寒波で20人死亡 飛行機6000便以上欠航
クリスマスシーズンのアメリカは記録的寒波に襲われ、少なくとも20人が死亡している。
アメリカの気象当局は、東部の3分の2の地域で「危険な寒さが続く」と警戒を呼びかけている。
ニューヨーク州では、救急隊員の到着が遅れて2人が死亡したほか、24日は飛行機6,000便以上が欠航して、クリスマス休暇の交通網が混乱している。(FNN202212251814)
米国で厳しい寒波、イブも70万戸以上停電 2700便が欠航
厳しい寒波に見舞われている米国では24日、70万戸以上で停電が発生。天候に関連した自動車事故で少なくとも16人が死亡し、航空便の欠航で数千人が足止めされている。
停電は24日早朝時点で180万戸に達した。その後減少したが、電力各社は引き続き節電を呼びかけている。
寒波はクリスマス休暇を楽しもうとする市民に大きな影響を与えている。米国自動車協会は、12月23日から1月2日の間に自宅から50マイル(80キロ)以上移動する人は1億1270万人と予想していたが、多くの人が計画の中止や変更を迫られるとみられる。
航空運行情報会社フライトアウェアによると、24日は2700便あまりが欠航。遅延は6400便以上となった。23日は5000便以上が欠航した。
各地で天候に起因する交通事故が発生し、少なくとも16人が死亡、雪が積もった道路で多くの車が立ち往生していると報じられている。(REUTERS202212251400)
米国に大規模な冬の嵐襲来、9人死亡 100万戸超停電
大規模な冬の嵐が23日に米国を襲い、厳しい低温や強風、大雪をもたらした。自動車事故などで少なくとも9人が死亡したほか、100万戸超で停電が発生。全米各地で休暇の計画に支障が出ている。
冬の嵐は中西部や東部を進みながら23日夜にかけて勢力を強める見通し。視界不良や路面凍結により、厳しい道路状況になっている。北東部の海岸地帯などでは沿岸洪水も起きている。
航空機や鉄道、車といった全ての交通機関で混乱が生じ、数百キロにわたって道路が閉鎖されたほか、航空便の欠航が急増した。ニューヨーク州ではロングアイランド鉄道沿いで洪水が発生し、支線の一部が運行停止となった。
ニューヨーク州バファローに住む男性は「クリスマスの予定は中止になった」「家族や友人は全員、その方が安全という意見だった」と語った。
今回の嵐に関連した死者は21日以降、少なくとも9人に上っている。
カンザス州中北部では21日夕、別々の自動車事故で3人が死亡。地元警察報道官によると、1人は天候に関連した死者と確認され、他の2人についても天候関連の死者とみられているものの、さらなる調査が必要だという。
カンザスシティーでは22日午後、凍結した道路で車が制御を失い、1人が死亡した。
ケンタッキー州では嵐が原因で3人が死亡。ベシア州知事によると、死者のうち2人は自動車事故で死亡し、もう1人は安定した住まいを持たない人だった。
オハイオ州のデワイン知事によると、同州でも「天候に関連した自動車事故で」4人死亡、数人が負傷したという。(CNN202212241125)
米国に「爆弾低気圧」の予想、大半の州に大雪・低温警報
米中西部で低気圧が発達し、広い範囲で大雪や厳しい寒波が予想されており、23日未明時点で国土の3分の2の地域で異常気象警報が出されている。
クリスマスの週末に向けて「爆弾低気圧」に発達し、グレートプレーンズ北部、五大湖周辺、ミシシッピ川上流、ニューヨーク州西部に大雪をもたらすとみられている。強い風が吹き南部のメキシコ国境まで寒波に覆われる見込み。
米国立気象局(NWS)によると、22日夜の時点で本土48州のほとんどで風冷警報や風雪警報などが発令され、人口の約60%に相当する2億人以上が影響を受けた。
爆弾低気圧は強風を伴い1時間に30センチメートルの積雪をもたらし、視界はほぼゼロになる可能性があるという。ロッキー山脈北部などでは気温が摂氏マイナス40度まで下がる見込み。
悪天候とエネルギー需要の高まりで停電が予想されている。休暇で混雑するこの時期に航空便は混乱に陥っている。
航空情報サイト「フライトアウェア」によると、22日と23日に予定されていた5000以上の国内便がキャンセルされた。シカゴの2カ所の空港は約1300便の運航が取りやめとなった。
厳しい寒波により畜産への影響が懸念されている。タイソンフーズ社は、従業員と家畜を保護するために業務を縮小したと発表した。(REUTERS202212231741JST)
米国に「世代に一度」の冬の嵐、バイデン氏が国民に警戒呼びかけ
米国は週末にかけて広範囲で厳しい冬の嵐に見舞われる見通しだ。吹雪による車の立ち往生や航空便のキャンセルなどすでに影響が出始めており、バイデン大統領は22日、「事態を深刻に受け止め、地元当局の警報に耳を傾けるよう」国民に注意を促した。
米国立気象局(NWS)は「世代に一度の」冬の嵐だと注意喚起している。同日朝の時点で全米で1億1000万人超に雪や凍結に関する警戒情報が発令された。
気象予報サービスは、一部の地域では気温が「生命を脅かす」レベルにまで下がっているとしている。
この冬の嵐は22日夜から23日にかけて「爆弾低気圧」になり、北東部の五大湖の方へと移動しながらハリケーンの強さで5段階で下から2番目に当たる「カテゴリー2」相当の気圧に下がると予想されている。
バイデン大統領は「この嵐は子どものころにあったようなスノーデー(大雪による休校日)ではない。深刻なものだ」と指摘。国民に「この嵐を極めて深刻にとらえてほしい」と呼びかけ、地域社会を支援する用意をチームで整えていると述べた。(CNN202212230830JST)
米でクリスマスに向け冬の嵐予報、3000便超欠航 大統領も警告
[デトロイト/ワシントン 22日 ロイター] – クリスマスの週末を控え、米国の広い地域が大雪や厳しい寒波など冬の嵐に見舞われることが予想され、数百万人の旅行者に影響が出るとみられる。
週末に向け、五大湖周辺では「爆弾サイクロン」と呼ばれる猛吹雪が予想されているほか、東海岸では降水量が最大約5センチに達し、瞬間的な凍結が起きる可能性がある。南部ではメキシコとの国境にかけ、突風の発生や厳しい冷え込みが予想されている。
米国立気象局(NWS)の予報によると、中西部北部や北東部の内陸地域では、大雪や時速80キロ超の強風が発生する可能性がある。
大西洋岸地域の中央部やグレートプレーンズ地域の一部では、クリスマスの25日に過去最低気温に迫る見通しという。
停電が発生する公算も大きく、陸路および空路での移動は危険、もしくは不可能になるとみられている。
バイデン大統領は、今週予想される冬の嵐が「危険で脅威的」とし、旅行を計画している米国民に22日中に出発するよう呼びかけた。
航空各社はこれまでに22、23日の国内線3000便超の欠航を決めた。
航空機の運航状況を追跡するウェブサイト「フライトアウェア」によると、米東部時間午後時点で、22日は1830便超、23日には約900便が欠航となっている。とりわけシカゴの主要2空港では発着便約1000便がキャンセルになったという。(REUTERS202212230618JST)
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