気象予報

2024年~25年の冬の天気「日本海側中心に雨・雪の日多く、降雪量は平年並か多い」気象庁寒候期予報

2024年~25年の冬の天気「日本海側中心に雨・雪の日多く、降雪量は平年並か多い」気象庁寒候期予報

気象庁は9月24日14時、今シーズンの冬の天気(寒候期予報)の予想を発表しました。

この冬の天気は、北・東日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多く、北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い見通し。西日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い予想です。

気温は、全国的にほぼ平年並の見込み。

降雪量は、北・東・西日本日本海側では冬型の気圧配置が強まる時期があるため、平年並か多い見通し。

降水量は、北日本日本海側では低気圧の影響を受けやすい時期があるため、東日本日本海側では冬型の気圧配置が強まる時期があるため、平年並か多く、一方で東・西日本太平洋側では低気圧の影響を受けにくい時期があるため、平年並か少ない予想です。

ラニーニャ現象が発生する可能性が高く、東・西日本を中心に冬型の気圧配置が強まる時期がある見込み。また、北日本日本海側を中心に低気圧の影響を受けやすい時期がある見込み。

 

2024年~25年の冬の天候見通し

エリア別

 

全国寒候期予報 12月~2月

全国 寒候期予報(12月~02月)
2024年09月24日14時00分 気象庁 発表
冬 12月~02月 天候 北・東日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多いでしょう。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。東・西日本太平洋側では、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。西日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
降水量 降水量は、北・東日本日本海側で平年並または多い確率ともに40%、東・西日本太平洋側で平年並または少ない確率ともに40%です。
降雪量 日本海側の降雪量は、平年並または多い確率ともに40%です。

 

冬の平均気温・降水量・降雪量(12月~2月)

平均気温
冬(12月~02月)
降水量
冬(12月~02月)
降雪量
冬(12月~02月)
北日本 日本海側
低30 並40 高30%
ほぼ平年並の見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
太平洋側
少30 並30 多40
ほぼ平年並の見込み
予報しません
東日本 日本海側
40 並30 高30%
ほぼ平年並の見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
太平洋側
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
予報しません
西日本 日本海側
40 並30 高30%
ほぼ平年並の見込み
40 並30 多30%
ほぼ平年並の見込み
少20 並40 多40
平年並か多い見込み
太平洋側
40 並40 多20%
平年並か少ない見込み
予報しません
沖縄・奄美
低30 並30 高40
ほぼ平年並の見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並の見込み
予報しません
数値は予想される出現確率(%)です 気温画像 降水量画像 降雪量画像

 

予想される海洋と大気の特徴

  • 地球温暖化の影響等により、中緯度帯を中心に大気全体の温度が高いでしょう。
  • ラニーニャ現象が発生する可能性が高く、太平洋熱帯域の海面水温は西部で高く、中・東部で低いでしょう。また、インド洋熱帯域では東部で高いでしょう。このため、インドネシア付近を中心に積乱雲の発生が多い一方、日付変更線付近では積乱雲の発生が少ないでしょう。
  • これらの影響により、上空の偏西風は中国付近では北に、日本付近ではやや南に蛇行する見込みです。シベリア高気圧は南東側への張り出しがやや強い時期があり、アリューシャン低気圧は西側で強いでしょう。
  • これらのことから、東・西日本を中心に冬型の気圧配置が強まる時期がある見込みです。東・西日本太平洋側では低気圧の影響を受けにくい時期があるでしょう。また、北日本日本海側を中心に低気圧の影響を受けやすい時期がある見込みです。
地上気圧
数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴

寒候期予報は、主に熱帯域のゆっくりとした海洋変動の大気への影響に基づいています。
中高緯度の大気独自の変動(寒帯前線ジェット気流の蛇行や北極振動等)は予測の不確実性が大きいため、予報を検討する際にはこの点も考慮しています。

 

近年の冬の特徴

期間 北日本気温平年差℃ 東日本気温平年差℃ 西日本気温平年差℃ 沖縄・奄美気温平年差℃ 北日本日本海側降雪量平年比% 東日本日本海側降雪量平年比% 西日本日本海側(九州北部地方を除く)降雪量平年比% 冬の天候の特徴
2014/12~2015/2 0.5(高い) -0.4(低い) -0.5(低い) -0.8(かなり低い) 94(少ない) 111(平年並) 95(平年並) 12月は全国的に強い寒気が流れ込むが、1月以降は少雪。
2015/12~2016/2 0.8(高い) 1.1(かなり高い) 0.7(高い) 0.3(高い) 91(少ない) 74(少ない) 48(少ない) 冬型の気圧配置が長続きせず、全国的に高温・多雨・少雪。
2016/12~2017/2 0.3(平年並) 0.5(高い) 0.5(高い) 0.8(高い) 85(かなり少ない) 68(少ない) 137(多い) 寒気の南下が弱く、東・西日本と沖縄・奄美で高温。
2017/12~2018/2 -0.7(低い) -1.0(低い) -1.5(かなり低い) -0.6(低い) 117(多い) 200(かなり多い) 148(多い) 日本付近へ強い寒気が流れ込むことが多く、全国的に低温。
2018/12~2019/2 0.2(平年並) 0.8(高い) 1.1(かなり高い) 1.5(かなり高い) 86(少ない) 41(かなり少ない) 14(かなり少ない) 東日本以南は寒気の南下が弱く、沖縄・奄美は記録的高温。
2019/12~2020/2 0.9(高い) 1.9(かなり高い) 1.8(かなり高い) 1.0(かなり高い) 54(かなり少ない) 11(かなり少ない) 19(かなり少ない) 日本付近への寒気の南下が弱く、全国的に高温。東・西日本は記録的暖冬。
2020/12~2021/2 -0.4(低い) 0.7(高い) 0.5(高い) 0.1(高い) 105(平年並) 141(多い) 120(多い) 前半は強い寒気が流れ込み、西日本日本海側で多雪だが、後半は寒気の南下が弱く、東・西日本と沖縄・奄美で暖冬。
2021/12~2022/2 0.1(平年並) -0.5(低い) -0.5(低い) 0.0(平年並) 114(多い) 124(平年並) 150(多い) 12月下旬以降、断続的に寒気が流れ込み、東・西日本で寒冬、北日本日本海側で多雪。
2022/12~2023/2 -0.3(低い) 0.3(平年並) 0.0(平年並) 0.3(高い) 100(平年並) 92(平年並) 86(平年並) 12、1月は日本海側中心に大雪や西日本太平洋側で多雪、2月は東・西日本日本海側で少雪。
2023/12~2024/2 1.1(かなり高い) 1.6(かなり高い) 1.5(かなり高い) 1.0(かなり高い) 77(かなり少ない) 58(少ない) 56(少ない) 冬型の気圧配置が長続きせず、全国的な暖冬・少雪だが、気温の変動が大きい。西日本は多雨で、沖縄は少雨。

 

参考

確率予報の解説(ここでは確率予報を次のような言葉で解説しています)
出現確率(低い(少ない):平年並:高い(多い)) 解説
高い(多い)確率が50%以上 高い(多い)見込み
(20:40:40) 平年並か高い(多い)見込み
平年並の確率が50%以上 平年並の見込み
(40:30:30) (30:40:30) (30:30:40) ほぼ平年並の見込み
(40:40:20) 平年並か低い(少ない)見込み
低い(少ない)確率が50%以上 低い(少ない)見込み

 

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uPw

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