北海道最高峰 旭岳で初冠雪を観測
旭川地方気象台は2023年10月4日、大雪山系「旭岳の初冠雪を観測した」と発表しました。
平年の9月25日と比べ9日遅く、昨年の10月5日より1日早い観測です。
昨日10月3日、旭岳5合目姿見の池で降雪と5cmほどの積雪があったことが報じられましたが雲などの影響で観測点である旭川地方気象台から冠雪を確認できず、今朝、天候の回復で初冠雪が観測されました。
気象庁の観測する「初冠雪」の対象山で、旭岳の初冠雪が全国一番乗りとなるのは2020年以来、3年ぶりです。
北海道の冠雪の初日を観測する官署と、観測対象の山岳名
稚内 | 旭川 | 網走 | 札幌 | 釧路 | 室蘭 | 函館 |
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利尻山 | 旭岳 | 斜里岳 | 手稲山 | 雌阿寒岳 | 鷲別岳 | 横津岳 |
▶ 初冠雪・初雪 北海道 2023寒候年|2022年8月〜2023年7月
また、全国の「初冠雪」の観測対象山は下記をご参照ください。
旭岳の「初冠雪」を観測しました
観測開始1888年(明治21)年
旭川地方気象台報道発表
本日10月4日、旭岳の初冠雪を観測しました。
今年の初冠雪は、平年(9月25日)と比べて9日遅く、昨年(10月5日)と比べて1日早い観測となりました。
●天気概況
10月4日は、北海道の上空1500メートル付近に平年並の寒気が入ったため、旭岳山頂付近では雪となりました。
●初冠雪の観測について
冠雪とは、山頂付近にかぶさるように降り積もった雪のことをいい、初冠雪とは8月1日から翌年の7月31日までに初めて気象官署から冠雪が確認できたことをいいます。旭川地方気象台では、大雪山系の旭岳の初冠雪を記録しています。
ただし、山頂付近が積雪となっていても、雲に覆われていたり、視程が悪いなどの理由で、旭川地方気象台から山頂や中腹の状況が確認できない場合は、初冠雪とはなりません。
参考資料
昨年(令和4年)の初冠雪 | 10月 5日 |
初冠雪の平年値 | 9月25日 |
初冠雪の最早(最も早い) | 9月 6日 |
初冠雪の最晩(最も遅い) | 10月15日 |
早い記録の順位
1位 | 9月 6日 | 大正14(1925)年 |
2位 | 9月 7日 | 昭和22(1947)年 |
3位 | 9月 8日 | 昭和53(1978)年 |
4位 | 9月 9日 | 昭和10(1935)年 |
5位 | 9月 9日 | 明治39(1906)年 |
遅い記録の順位
1位 | 10月15日 | 平成16(2004)年 |
2位 | 10月14日 | 平成24(2012)年 |
3位 | 10月 8日 | 平成 6(1994)年 |
4位 | 10月 7日 | 大正 8(1919)年 |
5位 | 10月 6日 | 令和 3(2021)年 |