地震

地震津波観測網メンテナンス延長 宮城・岩手沖の緊急地震速報等最大約15秒程度遅くなる可能性

地震津波観測網メンテナンス延長 宮城・岩手沖の緊急地震速報等最大約15秒程度遅くなる可能性

 

日本海溝海底地震津波観測網(S-net)のメンテナンスに伴う緊急地震速報等への影響について(第2報)

気象庁報道発表

報道発表日

令和5年2月24日

 

概要

1月中旬から2月下旬にかけての予定で日本海溝海底地震津波観測網(S-net)の一部観測点においてメンテナンスを実施していましたが、この期間が延長となりました。引き続き3月中旬頃まで、当該観測点の周辺を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報等の発表が平常時より遅くなる可能性があります。

 

本文

気象庁は、国立研究開発法人防災科学技術研究所の協力を得て、同研究所が運用管理している日本海溝海底地震津波観測網(S-net)の観測データを緊急地震速報や津波情報の発表に活用し、情報発表の迅速化を図ってきました。

1月18日の報道発表でお知らせしていましたとおり、同研究所において、S-netのメンテナンスを1月19日から2月25日にかけての予定で実施していましたが、天候不良の影響により3月中旬頃まで延長することとなりました(詳細は別紙1参照)。これに伴い、メンテナンス予定期間は、当該観測点のデータを緊急地震速報の発表や津波警報の更新等に活用できなくなります。この期間に当該観測点の周辺を震源とする地震が発生した場合、S-netのデータを活用することにより得られていた緊急地震速報の発表、津波警報の切り替え、津波観測情報の発表の迅速化や精度向上の効果が低減し、緊急地震速報の発表が平常時より最大で約15秒程度遅くなる可能性があります(緊急地震速報への影響については別紙2参照)。

なお、津波警報(第1報)や地震情報の発表までにかかる時間及びその内容に影響はありません。
当該観測点のデータの活用を再開する際には、改めてお知らせします。

 

報道発表資料

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地震津波観測 メンテナンス延長 緊急地震速報最大15秒程度遅く

東北から関東の沖合に整備された地震や津波の観測システムのメンテナンスについて、気象庁は当初25日までとしていた日程を、来月中旬まで延長すると発表しました。宮城県と岩手県の沖合で地震が発生した場合、引き続き「緊急地震速報」の発表が最大で15秒程度遅くなるということです。

防災科学技術研究所は、東北から関東の沖合にある「日本海溝」沿いに地震計と水圧計が一体となった「Sーnet」と呼ばれる「地震津波観測網」を海底に整備していて、気象庁は観測されたデータを「緊急地震速報」の発表に活用しています。

気象庁によりますと、宮城県沖と岩手県沖の26地点でのメンテナンス期間について、当初25日までとしていましたが、天候不順の影響で来月中旬まで延長することになったということです。

引き続き周辺で地震が発生した場合には、「緊急地震速報」の発表がふだんと比べ最大で15秒程度遅くなるということです。

地震のあと速やかに発表される津波警報に影響はないものの、メンテナンス期間中は津波の観測データが使えないため、津波警報の切り替えや沖合で観測された津波の情報の発表が遅れる可能性があるとしています。

NHK202302241807

 

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uPw

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